日本発達障害学会 第56回研究大会

ご挨拶

実行委員長写真

日本発達障害学会第56回研究大会
実行委員長  外岡 資朗

日本発達障害学会の第56回研究大会を開催させていただきます鹿児島県こども総合療育センターの外岡資朗です。今大会は『生活している地域で発達障がい児者の支援をするために~気づきから支援のネットワークへ~』といたしました。

鹿児島県こども総合療育センターが2010年に開設された当初、受診待機期間の長期化が問題になりました。ニーズの大きさだけでなく、生活の場における環境調整をするためには関係する支援機関との調整や時間もかかり、診察のアセスメントを適切に現場に繋ぐ仕組みが必要でした。そのため、診療予約時に支援者が診療予約をする仕組みにし、受診時には既に支援が開始されている状況を作る努力をした結果、受診待機期間短縮しただけでなく、早期に支援が始まることで家族の不安軽減に役立つ仕組みと考えられました。

2018年8月に福山市で開催された発達障害学会第53回大会の学会企画シンポジウムで神尾陽子先生の企画の下、鹿児島県の支援体制について発表させて頂き、今回の第56回研究大会を鹿児島で開催させて頂く事になりました。

人口比10%を越えるとも言われる大きなニーズと幅広い特性、身体的な合併症や家庭の養育能力などを考えると教育と保健福祉、医療がより良い連係をして、生活をしている地域での支援を進める必要があります。そのためのネットワーク作りやそれぞれのニーズに合った支援者に繋ぐためのトリアージの仕組みなどを日々悩む中、この研究大会で皆様と発達障害で困難をもつ方々への支援について議論できたらと願っております。

今回は神尾陽子先生には「発達障害支援をメンタルへルスの枠組みで捉え直す」という題で特別講演を、本田秀夫先生には地域支援体制作りについての特別講演をお願いしております。また、友田明美先生には市民公開講座でお話し頂きます。学会企画シンポジウムは「地域の発達障害支援における多職種連携シリーズ第4弾:多職種連携支援の観点から今後の成育医療の役割を問う」を神尾先生に企画して頂きました。

また、実行委員会企画シンポジウムとして①未就学の気づきと支援②学童の気づきと支援(肥後祥治先生から校内委員会の活用も含めて)③成人期の支援(精神科医から見た成人期の支援)として、鹿児島県の地域における多職種連携の取り組みについて紹介と検討を企画しております。

ポスター発表につきましては、1か月間十分な討議時間を取れるよう計画しております。自主企画シンポジウムについても募集してまいりますので、ぜひご参加頂けますと幸いです。

コロナ禍において、現地開催にするか悩みましたが、今後の感染の状況など見通しが立たないため、安全を最優先してオンライン開催とさせて頂きました。オンラインの制限も有るかもしれませんが、活発な御議論を頂き有意義な研究大会にできるよう、実行委員会をはじめ、関係者一同努めてまいりたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。

鹿児島県は桜島や世界自然遺産に登録された「屋久島」、7月中に世界自然遺産に登録される予定の奄美(奄美大島・徳之島)を始め、多くの観光名所や焼酎などもあります。コロナ禍が落ちつきましたら是非おいでいただけたらと思います。

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